フィルタバー

フィルタバーを使用すると、各種の条件を指定してリストの項目を絞り込んだり選択したりすることができます。
フィルタバーを表示するには、メニューの [表示] -> [バー] -> [フィルタバー] を選択するか、ツールバーの右クリックメニューから [フィルタバー] を選択します。

基本的な使い方

フィルタバーではデフォルトの動作として、条件に一致する項目のみが表示されます。
フィルタバーの設定や後述のオプション指定によって、条件に一致する項目を選択するか、色分けすることもできます。

フィルタバーに文字を入力すれば、その文字が含まれる項目と一致します。
例えば、abc と入力すれば、abc.jpg abcd.jpg xyzabc.jpg など名前に abc が含まれている項目と一致します。
* と ? のワイルドカードを使用することもできます。その場合、名前の全体が一致している必要があります。
例えば、a*.jpg と入力すれば、a.jpg abc.jpg に一致しますが、xabc.jpg には一致しません。

フィルタの文字列には正規表現を使うこともできます。
フィルタバーの設定で指定された [正規表現の開始文字] を先頭に付けると、その文字列が正規表現とみなされます。
デフォルトでは正規表現の開始文字は / になっています。
正規表現の仕様はこちらを参照してください。

オプション指定

名前以外の条件を指定したい場合や、フィルタバーの動作を変えたい場合、オプション指定を使います。
オプション指定はアルファベット1文字の後に : を付けて指定します。

オプション指定には以下のものがあります。
表の中の [] で囲まれた要素は、省略可能であることを表します。

意味指定説明
更新日時t:[下限日時][-上限日時]更新日時が指定された範囲にある項目に一致します。
最近の更新l:時間更新日時が現在から指定された時間以内である項目に一致します。
ファイルサイズz:[最小サイズ][-最大サイズ]ファイルサイズが指定された範囲にある項目に一致します。
ファイル属性a:属性ファイルの属性に、指定された属性が含まれる場合に一致します。
評価r:評価[条件]ユーザープロパティの評価に一致します。
ラベルb:ラベルユーザープロパティのラベルに一致します。
タグg:タグユーザープロパティのタグに一致します。
タイトルe:タイトルユーザープロパティのタイトルに一致します。
作者u:作者ユーザープロパティの作者に一致します。
メモm:メモユーザープロパティのメモに一致します。
非表示x:一致する項目を非表示にします。
色分けo:[色]一致する項目が色分けされるようにします。色には1から12までの値を指定します。
絞り込みn:一致する項目のみ表示されるようにします。
選択s:一致する項目が選択されるようにします。

同じ種類のオプション指定を複数指定することはできません。

各オプションの詳細については以下を参照してください。

更新日時指定 t:

指定された範囲の更新日時の項目と一致します。
範囲には下限日時、上限日時、及びその両方を指定できます。
t:[下限日時][-上限日時]
それぞれの日時の指定は以下の形式で行います。
年[/月[/日][T時[:分[:秒]]]]

更新日時指定の例
指定意味
t:20192019年か、それより新しい場合
t:-20192019年か、それより古い場合
t:2019/4/1T12:302019年4月1日12時30分か、それより新しい場合
t:2018/4-2019/32018年4月から2019年3月までの間
t:2019/4/1T9-2019/4/2T122019年4月1日9時から2019年4月2日12時までの間

最近の更新 l:

更新日時が現在から指定された時間以内である場合に一致します。
時間の指定には、単位として d(日) h(時間) m(分) s(秒) が利用できます。

最近の更新指定の例
指定意味
l:1d更新日時が1日以内
l:1d12h更新日時が1日と12時間以内

ファイルサイズ指定 z:

指定された範囲のファイルサイズの項目と一致します。
範囲には最小サイズ、最大サイズ、及びその両方を指定できます。
z:[最小サイズ][-最大サイズ]
サイズの単位として、K(キロ) M(メガ) G(ギガ) T(テラ) が利用できます。
単位が大文字の場合は2進接頭辞、小文字の場合は10進接頭辞と解釈されます。
例えば K は 1024、k は 1000 を表します。

ファイルサイズ指定の例
指定意味
z:512サイズが 512 バイト以上
z:1Mサイズが 1MiB 以上
z:1M-2Mサイズが 1MiB 以上 2MiB 以下

ファイル属性指定 a:

指定された属性を持つ項目と一致します。
属性の指定には以下の文字を1文字以上組み合わせて指定します。

文字意味
dディレクトリ
r読み取り専用
h隠し
sシステム
c圧縮
e暗号化

文字の前に - を付けると、その属性が含まれない項目と一致するようになります。
- は直後の1文字にのみ効果を与えます。

ファイル属性指定の例
指定意味
a:dディレクトリ属性を持つ項目
a:drディレクトリかつ読み取り専用属性を持つ項目
a:-drディレクトリではなく読み取り専用属性を持つ項目

評価指定 r:

ユーザープロパティとして指定された評価を持つ項目と一致します。
評価の指定には数値で0から5までを指定します。
0は評価の設定されていない項目と一致します。
r:評価[条件]

条件として以下の指定を行うことができます。

条件意味
=評価が一致する場合(条件を指定しない場合と同じ)
!=評価が一致しない場合
>評価がより高い場合
>=評価が同じかより高い場合
<評価がより低い場合
<=評価が同じかより低い場合

ラベル指定 b:

ユーザープロパティとして指定されたラベルを持つ項目と一致します。
ラベルの指定には数値で0から30までを指定します。
0はラベルの設定されていない項目と一致します。
b:ラベル

タグ指定 g:

ユーザープロパティとして指定されたタグを持つ項目と一致します。
g:タグ
タグの文字列を " で囲むことで空白を含めることができます。その際、文字列中に " を含めたい場合は "" とエスケープします。
また、正規表現の開始文字を先頭に入れることで、正規表現による指定も行えます。もし " で囲む場合は、先頭の " の後に開始文字を入れます。

タイトル指定 e:

ユーザープロパティとして指定されたタイトルを持つ項目と一致します。
e:タイトル
タイトルの文字列を " で囲むことで空白を含めることができます。その際、文字列中に " を含めたい場合は "" とエスケープします。
また、正規表現の開始文字を先頭に入れることで、正規表現による指定も行えます。もし " で囲む場合は、先頭の " の後に開始文字を入れます。

作者指定 u:

ユーザープロパティとして指定された作者を持つ項目と一致します。
u:作者
作者の文字列を " で囲むことで空白を含めることができます。その際、文字列中に " を含めたい場合は "" とエスケープします。
また、正規表現の開始文字を先頭に入れることで、正規表現による指定も行えます。もし " で囲む場合は、先頭の " の後に開始文字を入れます。

メモ指定 m:

ユーザープロパティとして指定されたメモを持つ項目と一致します。
m:メモ
メモの文字列を " で囲むことで空白を含めることができます。その際、文字列中に " を含めたい場合は "" とエスケープします。
また、正規表現の開始文字を先頭に入れることで、正規表現による指定も行えます。もし " で囲む場合は、先頭の " の後に開始文字を入れます。

OR 条件指定

条件を | で区切ることによって、いずれかの条件で一致させる OR 条件を指定することができます。
例えば、*.jpg | *.png と指定すれば、拡張子が jpg か png かいずれかの項目に一致します。
| よりも空白の区切りが優先されますので、例えば *.jpg z:100 | *.png と指定した場合、「拡張子が jpg かつファイルサイズが100バイト以上」もしくは「拡張子が png」のいずれかの条件に一致するものがフィルタの対象になります。

履歴の編集

フィルタバーの右端の▼ボタンを押すか F4 キーを押して表示される履歴の項目は、キー操作で削除したり順番を変えたりすることができます。
操作方法はコンボボックスのキー操作を参照してください。