PictureFanCLI.exe を使用して、コマンドラインでのフォーマットの変換が行えます。
実際の変換処理は PictureFanCLI.exe から PictureFan.exe を呼び出して行いますので、PictureFanCLI.exe を単独で抜き出しても動作しません。
フォーマットの変換時には以下のオプションが指定可能です。
in-file-list <ファイル名> | 変換を行うファイルのリストファイルを指定します。 |
---|---|
out-dir <フォルダのパス> | 出力先フォルダを指定します。 |
out-file <ファイル名> | 出力ファイル名を指定します。変換するファイルが一つの場合のみ有効です。 |
out-format <フォーマット名> | 変換するフォーマットを指定します。 |
format-options <ファイル名> | フォーマットの保存設定ファイルを指定します。 |
format-prop <設定> | フォーマットの保存設定を指定します。 |
rename-format <書式> | ファイル名変換の書式を指定します。 |
rename-regexp <正規表現> | ファイル名変換の正規表現を指定します。 |
rename-regexp-options {i} | ファイル名変換の正規表現のオプションを指定します。 i を指定すると大文字と小文字を同一視します。 |
rename-digits <桁数> | ファイル名変換の連番の最小桁数を指定します。 |
rename-first-number <開始番号> | ファイル名変換の連番の開始番号を指定します。 |
rename-number-step <増分値> | ファイル名変換の連番の増分値を指定します。 |
skip-error | エラーを無視して処理を継続するようにします。 |
threads <スレッド数> | 処理スレッド数を指定します。 0 を指定すると、CPU のコア数分のスレッドが使用されます。 オプションを指定しない場合のデフォルトは 1 です。 |
process-list <ファイル名> | 行う処理のリストファイルを指定します。 |
comment <コメント> | コメントを指定します。 |
keep-write-time | 更新日時を維持します。 |
overwrite {0|1|2} | 出力ファイルと同名のファイルがすでに存在する場合の処理を指定します。 0 を指定すると上書きせずにスキップ、1 を指定すると上書き、2 を指定すると問い合わせします。 オプションを指定しない場合のデフォルトは 1 (上書き)です。 |
show-format-list | 変換可能なフォーマットの一覧を表示します。 |
PictureFanCLI.exe をオプション無しで起動すると、オプションの一覧が表示されます。
一つのファイルを変換する場合、以下のように指定します。
PictureFanCLI 変換元ファイル /out-file 変換先ファイル
変換されるフォーマットは、/out-file で指定されたファイル名の拡張子を元に決定されます。
また、/out-format で変換されるフォーマットを指定することもできます。
/out-format jpeg
なお、/show-format-list で利用可能なフォーマットの一覧を表示することができます。
複数のファイルを変換する場合、ファイル名を直接指定するか、/in-file-list でファイルリストを指定します。
ファイルリストは、1行に一つのファイルのパスを記述したテキストファイルです。
ファイル名の指定とファイルリストの指定を混在させたり、複数の /in-file-list を指定することもできます。
複数のファイルを変換する際は、/out-format で変換するフォーマットを指定する必要があります。
PictureFanCLI 変換元ファイル1 変換元ファイル2 ... /out-format jpeg
PictureFanCLI /in-file-list 変換元ファイルリスト /out-format jpeg
ファイル名の変換を行うには、/rename-format でファイル名の書式を指定します。
/rename-format out_$(number).jpg
出力先のフォルダを指定するには、/out-dir を使用します。
/out-dir C:\Output
/out-dir を指定しない場合、/out-file が絶対パスの場合はそのパスに、相対パスの場合はカレントフォルダを基準としたパスに保存されます。
フォーマットの保存オプションを指定するには、/format-prop を使用します。
/format-prop Quality=90 /format-prop Progressive=true
また、一括変換のファイルタブにある [保存する形式] の [保存] ボタンから保存された、設定ファイルを指定することもできます。
/format-options jpeg_options.txt
保存オプションは多数ありますが、以下に代表的なものを示します。
すべての保存オプションを見るには、設定ファイルをテキストエディタで開いてみてください。
JPEG | |
---|---|
Quality=品質 | 圧縮品質(1~100) |
Progressive=true | プログレッシブ |
PNG | |
CompressionLevel=レベル | 圧縮レベル(0~9) |
Interlace=true | インターレース |
一括変換時に各種フィルタ処理を行いたい場合、まず一括変換ダイアログの処理タブで行いたい処理のリストを保存し、/process-list に指定します。
/process-list filters.txt