JPEG 保存設定

JPEG 形式の保存オプションを指定します。
設定によっては可搬性の低いファイルになりますので、変更する場合は内容を理解した上で行いましょう。

品質を指定する

指定された品質で圧縮するようにします。

品質

圧縮の品質を指定します。
値が大きいほど画質が良くなりますが、その分ファイルサイズが大きくなります。

周波数バランス

高周波成分と低周波成分の品質のバランスを指定します。
値が大きくなるほど高周波成分の品質を優先し、値が小さくなるほど低周波成分の品質を優先します。
高周波成分を優先するとモスキートノイズが減りますが、ブロックノイズが増えます。
[品質] の値が高い場合は、あまり効果がありません。
一般に、文字やイラスト、スクリーンショットなどは値を上げた方が良い結果になります。

サイズを指定する

指定されたサイズに圧縮するようにします。
この設定を使うと、圧縮に掛かる時間が増えます。

最大サイズ

サイズが指定された値以下になるように圧縮します。
指定された値以下にすることが不可能な場合、これより大きなサイズになってしまうこともあります。

カスタム量子化テーブルを使用する

量子化テーブルを任意にカスタマイズして使用します。

元画像の量子化テーブルを使用する

保存する画像が元々 JPEG 形式である場合、元画像の量子化テーブルを使用するようにします。

量子化係数をベースラインの範囲内に収める

量子化テーブルの値をベースラインの範囲内(255以下)に収めるようにします。

ダウンサンプル比

輝度と色差の解像度の比率を選択します。
比率が高いほどファイルサイズが小さくなりますが、画質が悪くなります。 「4:2:0」と「4:1:1」が最も低画質、「4:4:4」が最も高画質です。
色のにじみを抑えたい場合は「4:4:4」にすると良いでしょう。

DCT 演算方法

DCT の演算方法を選択します。
通常は「低速(高精度)整数」を指定します。

スムージング

スムージング処理の強さを設定します。
0 にするとスムージングが行われません。
スムージングを行うとファイルサイズが小さくなりますが、画像がぼけます。
通常は 0 で良いでしょう。

色空間

保存する色空間を選択します。
[デフォルト] を選択すると、保存する画像がグレイスケールの場合はグレイスケールで、それ以外の場合は YCbCr で保存します。
[RGB (SmartScale ロスレス)] は libjpeg の独自拡張である SmartScale と呼ばれる機能を使ったもので、JPEG 規格におけるロスレス形式とは異なります。

ビット/サンプル

サンプル当たりのビット数を選択します。
8以外のビット数に対応したプログラムは限られます。
16ビットは常に可逆圧縮となります。

DCT ブロックサイズ

DCT のブロックサイズを1~8までで選択します。
8以外のブロックサイズは libjpeg の独自拡張 である SmartScale と呼ばれる機能を使ったもので、JPEG 規格には合致しません。
8以外のブロックサイズに対応したプログラムは限られます。

ロスレス予測法

ロスレス形式の DPCM 符号化時に用いる差分予測方法を選択します。
予測方法によって圧縮率が変化します。[最適 (低速)] を選択すると、サイズが最も小さくなる方法を自動的に選びますが、圧縮に掛かる時間が増えます。
各値の予測式は以下の通りです(式中の A は左、B は上、C は左上のピクセルを表します)。








予測式
1A
2B
3C
4A + B - C
5A + (B - C) ÷ 2
6B + (A - C) ÷ 2
7(A + B) ÷ 2

プログレッシブ

プログレッシブ形式で保存します。

ハフマンテーブルの最適化

ハフマンテーブルの最適化を行います。
圧縮に掛かる時間が少し増えますが、ファイルサイズが多少小さくなります。

Exif を保存する

Exif のデータを保存します。
この設定は、元のファイルに Exif が含まれている場合のみ有効です。

XMP を保存する

XMP のデータを保存します。
この設定は、元のファイルに XMP が含まれている場合のみ有効です。

Extended XMP を保存する

XMP のサイズが JPEG マーカーのサイズ制限を超える場合、Extended XMP のデータを保存します。

ICC プロファイルを埋め込む

ICC プロファイルを埋め込んで保存します。
この設定は、画像が ICC プロファイルを持っている場合のみ有効です。

コメントを保存する

コメントを保存します。
コメントはプロパティダイアログ画像ページで設定できます。

エンコーディング

コメントに使用する文字エンコーディングを選択します。
[Windows] を選択すると、Windows のデフォルトのコードが使用されます。
JPEG の規格上、文字エンコーディングが規定されていないため、どのエンコーディングで正しく読めるかはプログラムによります。

JFIF マーカーを付加する

JFIF マーカーを付加します。
保存される JPEG が JFIF の仕様にのっとっていない場合でも、チェックがされている場合は JFIF マーカーが付加されます。

リスタートマーカーを挿入する

MCU の指定行毎にリスタートマーカーを挿入するようにします。
サイズが多少増えますが、ファイルが破損した際のダメージを抑えることができます。

算術符号

ハフマン符号ではなく算術符号で圧縮を行います。
算術符号の JPEG に対応するプログラムは限られます。

設定をデフォルトに戻す

すべての設定をデフォルトに戻します。