JPEGロスレス変換

JPEG 形式の画像のロスレス回転/反転などを行うことができます。
ロスレス回転/反転とは、JPEG 画像を再圧縮せずに画質の劣化なく回転/反転させることです。
ただし、JPEG の圧縮方法の特性により、画像の大きさによっては完全なロスレス回転/反転は行えません。

また、Exif などのメタデータを削除したり、プログレッシブに変換したりすることもできます。
回転/反転を行わずにそれらの処理のみを行うこともできます。

この機能は JPEG のファイルそのものを変更するものですので、この機能を実行した時点で JPEG ファイルの内容が書き換えられます。画像を開いた後に変更を加えていたとしても、その変更は処理結果に反映されません。

JPEG ロスレス変換を実行するには、以下の方法があります。

回転/反転

画像の回転と反転を行います。
それぞれの処理に関して、完全な変換が可能かどうかが右側に表示されます。

なし

回転/反転を行いません。

右90度回転

画像を時計回りに90度回転します。

左90度回転

画像を反時計回りに90度回転します。

180度回転

画像を180度回転します。

左右反転

画像の左右を反転します。

上下反転

画像の上下を反転します。

転置(\軸)

画像を左上から右下を軸に転置します。
時計回りに90度回転させてから左右反転するのと同じです。

転置(/軸)

画像を右上から左下を軸に転置します。
反時計回りに90度回転させてから左右反転するのと同じです。

Exif の情報を元に回転/反転する

Exif の情報を元に画像の回転/反転を行います。
もし画像に Exif が無いか、または Exif に画像の方向の情報が無い場合は、[回転/反転] で選択された処理を行います。

回転/反転を表示画像に反映させる

現在開いている画像に回転/反転処理の内容を反映させます。
ただし、これは単純に画像を回転/反転させるだけなので、完全な変換ができない場合は実際の JPEG ファイルの内容と食い違います。

変換できない領域を切り取る

完全な変換ができない場合、端の変換できない領域を切り取るようにします。
チェックをしない場合、端が反対側にはみ出すようになります。

Exif を保持する

ファイルに Exif が含まれる場合、保持するようにします。

画像サイズの情報を更新する

Exif の画像サイズの情報を新しいサイズで更新します。

画像方向の情報を更新する

Exif の画像方向の情報を更新します。

ICC プロファイルを保持する

ファイルに ICC プロファイルが含まれる場合、保持するようにします。

コメントを保持する

ファイルにコメントが含まれる場合、保持するようにします。

メタデータを削除する

ファイルにメタデータが含まれる場合、削除するようにします。
JFIF 以外の APP マーカーが削除されます。

プログレッシブ

画像をプログレッシブ化するか、ベースライン化するか、または元の形式を維持するかを選択します。

符号化

画像をハフマン符号化するか、算術符号化するか、または元の符号化を維持するかを選択します。
算術符号の JPEG に対応するプログラムは限られます。

バックアップを作成する

バックアップファイルを作成するようにします。
バックアップファイルは、元のファイル名の最後に .bak を付けた名前になります。
バックアップファイルが既に存在する場合は上書きされます。

元の画像

変換前の画像がプレビュー表示されます。
サムネイルで複数のファイルを選択している場合、下のファイル一覧で選択したファイルがプレビューされます。

変換後の画像

変換後の画像がプレビュー表示されます。
画像の四隅が拡大表示されますので、完全な変換ができない場合の端の状態を確認できます。